1980年12月にジョン・レノンを殺害したマーク・チャップマンが先週、仮釈放の審査会で話した内容が公開されました。
チャップマンは「バカだった」と謝罪したそうです。
チャップマンは20年服役後の2000年から2年ごとに仮釈放を申請、今回はどうだったのでしょう?
マーク・チャップマンとは
マーク・チャップマン
(Mark David Chapman、1955年5月10日 )
ジョン・レノン殺害犯。
1980年12月8日の夜、ニューヨークのセントラル・パーク西側の72番通りにあるレノンの自宅であるダコタ・ハウスの前に到着した彼を射殺し、その場で逮捕された。
彼はアパート前の草場の中で帰りを数時間待ち、帰宅すると背後から呼びかけた直後に拳銃を5発撃ち、内2, 3発が胸に命中した (他は肩) 。
拳銃はハウスの警備員がすぐに駆けつけ蹴り飛ばされた。
事件後チャップマンは現場から逃走しようともせず、警官が到着するまで現場をうろついたり、『ラ イ麦畑でつかまえて』を読んだりしていたという。
ジョン・レノンの容態は急を要したため救急車を待たず、駆けつけたパトカーの後部シートに乗せられ、近くのルーズベルト病院に搬送されたが、出血多量による死亡が確認された。
1980年12月8日 ジョンレノン暗殺事件を報じるニュース
John Lennon Death 12/09/80 ABC NEWS
チャップマンが8度目となる仮釈放を申請
チャップマンは3人の審査員を前に、「彼(ジョン・レノン)はたくさんの、たくさんの人達から愛されていました。
才能ある素晴らしい人でした。
彼らはまだ 傷ついています。
それは、私のもとに届く手紙からも明らかです。
ありきたりの犯罪ではありませんでした」と口にし、「多くの人々に苦痛をもたらし、申し訳 なく思っています。あそこまで愚かで、名誉を手に入れようと間違った方法を選んでしまったことをお詫びします」と謝罪したという。
しかし、今回も申請は却下
仮釈放委員会は、「被害者はその前日、加害者に対し親切な態度を示していたにもかかわらず、加害者は被害者の家族や彼を愛する人達に大打撃を与えた」と話 し、チャップマンには再犯の可能性があると「釈放するのは社会のためにならず、この種の重罪を軽視し法への敬意を台無しにすることになる」と話したとい う。
チャップマンは2年後の2016年8月に再び仮釈放を申請できる。
遺族やジョン・レノンのファンは当然のこと、反対の意を表しているが、彼のもとには釈放を支援する手紙も届いているそうだ。
マーク・チャップマンは映画化もされている
映画の中の1シーン(チャプター27)
レノンの妻オノ・ヨーコさんは仮釈放を認めないよう働きかけている
2013.3.21
オノさんは「愛する人の死は、ぽっかり穴を開けられるような経験だ。33年が経過した今でも、息子ショーンと私は彼のことが恋しい」とツイート。「米国では毎年、3万1537人が銃で殺され、この美しい国が戦場にされようとしている」とつづった。